さいたま新都心地域冷暖房センター

さいたま新都心地域冷暖房センターさいたま新都心地域冷暖房センターは、「東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社」が運営する施設で、県内初かつ唯一の熱供給事業として、2000年4月に運用を開始し、約27ha におよぶ地域に冷水と蒸気を供給しています。
さいたま新都心地域冷暖房センターには、ガスタービンコージェネレーションシステム、ボイラー設備(炉筒煙管ボイラー、水管ボイラー)、冷凍機設備、冷却塔設備等の新しいエネルギーシステムが導入されており、コンピュータによる監視システムで、熱の安定供給と省エネルギー・省力化の実現を図っています。
各設備の紹介
ガスタービンコージェネレーションシステム
ガスタービンを動力源として発電を行うとともに、排ガスの熱を効率よく蒸気として回収するシステムです。エネルギーを必要とするその建物で製造するオンサイトシステムのため、送電などのエネルギー輸送に伴うロスがありません。このシステムのエネルギー利用効率は70〜80%と非常に高く、大幅な省エネルギーを実現し、CO2削減にも貢献します。
ボイラー設備
さいたま新都心地域冷暖房センターでは2つの方式のボイラーを導入しています。「炉筒煙管ボイラー」は、保有水量がきわめて大きく、圧力や水位の変動が安定しています。「水管ボイラー」は、コンパクトで大容量の蒸気を発生させることができます。いずれも低NOXバーナーと排ガス再循環システムの採用により、NOX排出濃度を40ppm以下に抑えています。
冷凍機設備
さいたま新都心地域冷暖房センターでは、冷凍機設備に「蒸気吸収冷凍機」を採用しています。これは、ボイラーでつくられた蒸気の熱を使って冷水をつくる装置です。冷凍能力は17,600kW で、オゾン層を破壊するフロンを使わないため、地球にやさしい冷凍機として注目されています。
冷却塔設備
冷却塔は、冷凍機で使用されて温度の上がった冷却水を、屋外の空気を利用して冷やす装置です。効率よく冷やすためには、できるだけ空気に触れる面積を広く、時間を長くする必要があります。そのため、限られたスペースで冷却水を効率的に冷やすことのできる設計がなされています。

さいたま新都心地域冷暖房センターでは、約27ha におよぶ地域に冷水と蒸気を供給しています。供給方式ですが、冷水の往き・還り、蒸気及び凝縮水をそれぞれ独立した導管で供給する4管方式を採用しています。
地域導管の総延長は約8kmで、主要導管のほとんどが共同溝内に敷設されています。

施設詳細
施設名 | さいたま新都心地域冷暖房センター |
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所在地 | さいたま市中央区新都心7-5 |
電話番号 | 048-601-1515 |