さいたま市地球温暖化対策地域協議会


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温暖化と向き合うまちづくり

2011/12/02 窪田陽一(さいたま市地球温暖化対策地域協議会 会長、埼玉大学大学院理工学研究科教授)

 今年の夏の暑さはとても厳しいものになりました。台風や大雨が去った後に気温が低い日が続いたため、その後の急な暑さはショックと言えそうな気もしましたが、日本の8月の平均気温は高低を繰り返しながらも過去百年間で見ると上昇傾向にあることは事実であり、気象庁がまとめたデータに明確に現れています。

 下の図は、1898年から2010年の間の日本の8月の平均気温の偏差(基準値との差)の経年変化を表しています。この図にある黒丸(●)の折れ線グラフは各年の平均気温の偏差を示しており、1980年のようにかなり低かった年もありますが、青い線で示されている5年間の移動平均を見ると乱高下しながらも全体としては上昇傾向にあります。長期的な変動は赤い直線のようになり、過去百年間で約1度上昇しています。この図では1980年から2010年の間の平均を基準値としていますが、この30年の間には0.5度以上のプラスの偏差を示す年が数年ごとに現れているとともに、値そのものが高くなっている傾向が見られます。

【出典】気象庁ホームページ「日本の8月平均気温の偏差の経年変化(1898〜2010年)
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/aug_jpn.html

 地球温暖化により日本が温帯から亜熱帯に近い気候へ遷移しつつあることがうかがわれ、私たちの生活や産業のあり方を本腰を入れて変えていかなければならない状況です。

 日々の生活は気候風土と密接に関わっています。持続可能な環境は、現状維持の延長線上には存在しないでしょう。温暖化を促進してしまう温室効果ガスの排出を削減することはもちろん、現在の生活水準やライフスタイルを見直し、その流れをまちづくりにまで広げていく時期はすでに到来しています。

 今年の3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震と巨大津波による災害、そして福島原発の事故を契機に、現代社会のあり方について多くの人々がさらに深くそして広く考えるようになっています。

 酷暑の中、屋外にいて日陰に一時避難しようと思った方々も多いことでしょう。中国の南部や東南アジアの諸国では、まちづくりの中で暑さを考慮することは伝統的に当然のこととして行われてきました。枝が水平方向に伸びて街路をトンネルのように覆う並木の育成、気温を下げる効果がある水辺に沿って配置された公園、沿道建築と街路の歩道を一体化させた亭仔脚(日本の北国の雁木に似た歩廊)等、参考になる知恵は数多くあります。

 二酸化炭素を吸収する樹木を切り倒して行われる開発に対しては、相応の面積の植樹等の環境補償(ミティゲーション)を求めても不思議ではない時代です。

 イギリスのロブ・ホプキンスが、2005年秋、イギリス南部の小さな町トットネスで立ち上げ、3年足らずの間にイギリス全土から欧州各国、北南米、オセアニア、そして日本と世界中に広がっているトランジション・タウン(Transition Town)という市民活動があります。ピーク・オイル(peak oil)と気候変動という二つの危機をしたたかに(resilient)受けとめ、市民の創意と工夫、そして地域の資源を最大限に活用して、温暖化ガスを排出しない脱石油型の社会へ移行(transition)していくことを目指す草の根運動です。

 さいたま市でも、温暖化に当惑することなく、市民と企業と行政が一丸となって、着実に地球温暖化の抑止と対応に取り組み、成果を上げていきましょう。

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